ALL iz thiik hai! 一社会言語学者のブログ

社会言語学&バイリンガリズム&南アジア系移民 研究を中心とした自分の思索の記録 ALL iz thiik hai とは、訳すと「ALL is オーケーだ」。かなり色々なものをかけたマニアックで深ーい表現。

2019-01-01から1年間の記事一覧

「正しい」表記とは?「パーキスターン」と「パキスタン」をめぐって

先日、東大名誉教授の沼野充義氏(ロシア文学・世界文学)の、以下のようなツイートを見た。 最近日本政府は「グルジア」という国名を「ジョージア」に変更した。より正しくなったわけではなく、ロシア語表記から英語表記に切り替わっただけ。自称はサカルト…

映画「ヒンディーミディアム」の雑感ー英語を話せなくても、インドは「英語国」の自信

2019年9月本邦公開予定のインド映画、「ヒンディーミディアム」(2017)。社会言語学者として見ておかねばと思っていたら、試写会のTwitter抽選に当選し、見られることに。(ダンニャヴァード) 試写会よりだいぶ時間が経ってしまったが、書きかけだったレビュー…

子を「バイリンガル」に育てるのは楽じゃない

私は帰国子女だが、とある帰国子女の知人に聞かれた。 「ちまたでは幼少期から英語を学んでいるとよくないというけど、そんなの嘘だよね?英語媒介プリスクール(日本の)に通わせても大丈夫だよね?」

2018年度の社会言語学 学部ゼミを振り返る① 読んだ論文

今年度はご縁あって、早稲田大学教育学部英語英文学科で一年間(サバティカル代替)、学部3年&4年のゼミを持たせていただいた。テーマは「社会言語学」。