ALL iz thiik hai! 一社会言語学者のブログ

社会言語学&バイリンガリズム&南アジア系移民 研究を中心とした自分の思索の記録 ALL iz thiik hai とは、訳すと「ALL is オーケーだ」。かなり色々なものをかけたマニアックで深ーい表現。

言語&ジェンダー:「可愛くなる方法をお教えしますわ!そしてお金払ってくれれば、婚活日記の詳細を見せてあげますわ!」

最近、語尾について調べている。

それで、今日検索でヒットしたのがこれ。

 

ブログ「もうちょっと幸せになる方法―今より「もうちょっと」幸せになれるような情報をお届け!」の次の記事:

「可愛い話し方!「わ」「よ」「ね」の3つを語尾につけるだけ」(2016年4月15日)

より…。

 

ここでほぼ全文引用しますので。リンク先に飛ぶ必要がないくらい。

いちいちしつこくコメントしていきますが、

オチは最後の方、大きい字で…。

 

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異文化間コミュニケーション日記:「ガイジンと思われないため」の年賀状

最近あった、とある英語圏英語母語話者Cさん(客員研究員、いわゆる「アングロ系男性」)と、私(L)の会話である。

(実際は英語)

 

C: ちょっと教えてくれませんか、年賀状の送り方。

L: いいですよ。

C: 受け入れの先生に、年賀状を贈りたいんだけど、どうすればいいかな。この研究所宛に送るべき?それともご自宅?

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研究:学術誌『社会言語学』XVI (2016) 内、書評『英語教育と文化・人種・ジェンダー』

そろそろ『社会言語学』XVI (『社会言語学』刊行会、2016)が来そう。

 

http://www.geocities.jp/syakaigengogaku/2016.html

 

 このたびは、初めて書評を掲載するに至った。

 評書は、久保田竜子(著)・奥田朋世(監訳)『英語教育と文化・人種・ジェンダー』(くろしお出版、2015年)。

 

 この書籍は、これまでカナダBCを拠点とする長野県出身のRyuko Kubota氏が英語で発表してきた数十本の論文を、日本語に翻訳し、2冊にまとめたシリーズの第2巻である。

 

 本号では、拙稿を含めたそれぞれの書評と、それらに対する著者らの応答があるそう。

 

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書籍『香港を知るための60章』吉川雅之・倉田徹編著

吉川雅之・倉田徹編著『香港を知るための60章』

(明石書店、2016年3月発行、2000円+税)

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これはすごい本!エリアスタディーズシリーズの中の傑作!

政治経済からサブカル、香港のイスラームやトレッキングまで網羅。

 

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書籍『在日パキスタン人児童の多言語使用ーコードスイッチングとスタイルシフトの研究』山下里香・著(2016年2月、ひつじ書房)

『在日パキスタン人児童の多言語使用ーコードスイッチングとスタイルシフトの研究』
2016年2月刊行 ひつじ書房

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 内容は、関東首都圏のとあるモスク内での子供たちの、会話内での日本語・ウルドゥー語・英語など、言語や言語スタイルの切り替えのパターンに関してです。

 人間は、無造作に言語を切り替えているわけではなく、意識的・無意識に、会話の流れや自分の主張に合わせて豊かに言語を切り替えています。言語学ではコードスイッチングというのですが、本書は日本初の日本国内のコードスイッチングの実例を含む単著(論集ではなく、一人の研究者が一貫して書いた)研究書です。本書は、言語間(日本語・ウルドゥー語)だけでなく、同一言語内のスタイル間(日本語・南アジア風の日本語・ですます体・役割語)の切り替えも見ています。


 本の章立て等は出版社のページをご覧ください。

 

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